試作*星の昇る段染め毛糸・その4 完成

編むと星が増えていくような編み地に見える毛糸を染めています。
夕空から夜空へグラデーションする色の中、黄色い星がポツポツと増えていくのが私が代表作として染めている「星の昇る毛糸」です。

こちらの姉妹作を段染めで作ろうと今回の試作を始めました。
ある程度完成と思われたので、テストニットをInstagramのフォロワーさんへお願いしました。
私の予想を大きく超えた作品を見せて下さり、貴重なご意見を戴いたりと、1人で製作しているのでは得られない経験が出来てとても勉強になりました。

普通ならここで販売品を作って…となるところなのですが、テストして戴いたことで良くないと思う点がいくつか見つかりました。
再度試作染めをし直し、今度は自分で靴下を編みました。
今回はその様子のご紹介をしたいと思います。

2回目の試作染め

前回記事でもご紹介しましたが、2回目の試作染めはこんな色にしました。
テストニットして戴いた色が一般的な夜の色だったので、ちょっと明るくしてみました。
無数に組合せられるグラデーションと違い、こちらは全体が同じベースで染まる段染めなので、色はある程度夜のイメージになるもので限られるようになると思います。

巻くとこんな感じ。
グラデーションのほうと違い、全体は同じ色合いなのでこの状態で見ても星の量は分かりません。

こちら全量を1玉に巻きました。
靴下や手袋など2つ1組のものを編む事を前提に染めていますので、中央から反転した色になっています。
つまり両端から編み進めると、ほぼ同じような柄で編めるということです。

中央の位置には分かるように印の別糸をつけていますので、カセから玉巻きにする際にそこで切り分けて2玉にしても良いですし、続けてお使い戴いても良いようになっています。

グラデーションの時は使う位置を好みの色加減からスタートしたいので、試作では15gほど端を切り落として編み始めましたが、今回は両糸端から編み進めたいと思います。


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試作 靴下を編む

編み図はグラデーションのほうと同じ、RaverlyのパターンVerena Cohrsさんの「Frasier Fir Socks」を柄なしで利用しました。
こちら前回ご紹介した時は無料パターンだったのですが、現在は有料で「Frasier Fir」という名前になっております。

つま先からの編み始めです。
1回目の試作よりも星を減らしているので、大人しめなスタートになりました。
このくらいがいいですね。

ボックスヒールなのでインステップを編み、マチを増やしていくところです。
つま先の部分より、気持ち星が増えたかなというところです。

踵まで編み終えました。
ボックスヒールの編み方が、甲側を休めて踵側だけを90度カクッと上がるように編んでいく形なので、どうしてもこの位置が星が多く見えてしまいます。
試作1回目よりはその点もバランスを考えたのですが、どうしても編まれるサイズや形により違う事なので、これ以上染めでの対処は難しいです。
今回編んでいる試作では大きな違和感とまではなっていないと思うのですが、あまりにも…と感じる場合は、甲側と差が少なくなる様マチの位置から星の量が多くなる糸位置に合わせてカットして使用して戴いたり、他の踵の編み方や別糸を合わせるなど変えて戴く事で対処して使用なさって戴くしかないと思います。

甲側も針に戻し、足首を好みの長さまで編み二目ゴム編みのリブを作りました。
テストニットして戴いた作品より、長めに編み上げています。
踵位置の甲側と比べて戴くと、とても星の数が増えていると思います。

つま先側を折り返してみると、星の量の違いははっきりです。
テストニットして戴いた時よりもメリハリが効いているのではないかと思います。

テストニットでpura1129さんが履き口から編んで下さっていたのですが、私が編んだ試作とは逆方向なので、つま先が星が多い位置でした。
つま先はギュッと細くなるので、星が多くても目立ちにくいです。
今回メリハリを強めたので、試作して戴いたよりはもう少し見て分かるように編み上がるかと思います。

今回の試作糸の全量は108gでした。
販売時はいつも約100gと明記していますが、素材糸は欧米の海外製糸ですので日本製と違いそれぞれが95g〜110gと商品の誤差が大きいです。
この点は輸入糸には多い、元々の素材の状態なのでご理解下さい。

この靴下は、私の足に合うよう23〜24cmサイズで編んだので重さは69gでした。
残は39gです。
テストニットで編んで戴いたものは、2足編んでも私と同じ30前後くらい残っているそうです。(2足目は他の糸と合わせた作品です)
私よりも短い丈を編まれているとはいえ、私より小さな足サイズであったりフィットするサイズで編まれていると思われます。

私としては今回の試作靴下で丁度良い星のバランスと感じましたが、22cmくらいのサイズの方には少しバランスが長いと感じられるかもしれません(>_<)
この点につきましても、染めの段階で編む長さ等についてはわからない事なので対応の難しいところです。

今回の試作の様に星の量の違いが分かるように編みたいけれど、もっと小さいサイズを編みたい。
又は、もっとショートソックスを編みたい。
こういった場合には、編み始め位置を片足分で5gほどカットしてから始めて戴いたほうが、今回の試作に近いバランスの編み地になるかと思います。

少し星の量や幅を変更することは可能なのですが、綺麗な差が均等に出るようにという事を一番に考えて染めました。
バランスは今後変えるかもしれませんが、今の時点では当面今回のものに合わせて染めていこうと考えています。

名称の変更「星が降る毛糸」

一応、今回の試作をもって完成品としたいと思っています。
早速なのですが、既に販売品用も染め終えて出品準備をしているところです。
そこでなんですが、これまで「星の昇る段染め毛糸」という名称で試作してきたこの糸を、変更というか新たな命名としたいと思います。

「星の昇る段染め毛糸」→「星が降る毛糸

今までの試作のご紹介についても、現在商品として販売をしている「星の昇る毛糸」シリーズをグラデーションのほうの…といった表現になってしまっており、自分でもかなりややこしい状態になっていました(^^;
考えていたより染め方も出来上がりも別物になったので、いっそ別な名称のほうが良いと思いました。

星の数が増える事を考えて染めている糸であるのはどちらも同じなのですが、どうもこの糸は星の数が多くて「昇る」という印象ではありません。
当初は姉妹品なのだから合わせるべきと考えていたのですが、逆にその必要はないのでは?という考えに変わっています。

グラデーション染めと、段染め。
染め方自体が全く違うので、同じようにはならない事がよく分かりました。
テストニットして戴いた作品も、街の空を見上げるというよりはプラネタリウムなどで宇宙の空を見上げているような印象があります。
これはもう「昇る」ではなく「降る」が相応しいのではと思ったというわけです。

昇る→グラデーション、降る→段染めと認識して戴けたら嬉しいです♪( ´▽`)

おわりに

無事に新名称も決まり、ちょっとややこしい感じともお別れできました(^ ^)
星の降る毛糸、これからどうぞ宜しくお願いします。


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コメント

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